ご依頼の際のお願い

ワイヤー加工をご依頼される際のご注意

以下の内容は、ワイヤー加工の一般的なご注意やお願いです。
ミクロ技研では様々な取付具や方法を用意して、多様なワークの状態に応じた加工を行います。
特殊な事例については、事前にご相談を頂けると”ムリ”・”ムダ”・”ムラ”が避けられる対応が出来ますので、宜しくお願いします。

Ⅰ・ 設計や事前に検討される時のご注意

1) 内形状と外形状の関係精度を必要とする製品は、ワイヤー加工で同時に加工した方が精度が良くなります。
2) 切削・研削加工や形彫放電加工と違い、荒取り加工をしない方がかえって精度が良くなったり、加工時間が短くなる事があります。
3) 板材からワイヤー加工する時の材料寸法は、加工精度を出すためと、取付代が必要なので、製品寸法プラス25ミリ以上が目安になります。
4) 板材をワイヤー加工する時は、もし後加工が出来る時は溝や段差加工を後にして、材料の上下面がフラットの方が精度が良くなり、加工時間も短くなる事があります。
5) 特に大物製品をワイヤー加工するときのスタート孔加工は、内形状の中心ではなく加工形状から3~5ミリぐらいの位置に、φ1以上の孔を明けると経済的です。
6) 弊社では孔径φ0.3から、高速細穴放電ボール盤でスタート穴を明けることが出来ます。 しかし孔の付近が電蝕作用により、強いサビが発生する事があります。材料の上下面に0.05ミリ以上の仕上代を見込んで下さい。
7) アルミやチタンなど、材料によっては変色してしまう事があります。
8) 図面やDXF形式CADデータなどの、明解な加工情報をなるべく早くお送り下さい。
(これはワイヤー加工だけではありませんね!!)

Ⅱ・ 支給される材料等についてのご注意

1) 材料の黒皮や塗料は電気を通さないので、放電加工できない事があります。
2) アルマイト加工済みのアルミも実は電気を通しません。予めアルマイト層を除去してお持ち込み下さい。
3) 加工後に材料の残留応力が開放され、変形や歪を発生する事があります。
極端な場合は品物が、バラバラに割れてしまうような事もあります。大物部品や長物また薄物の製品の場合は、前加工や歪取り焼鈍といった熱処理で残留応力を少なくする処置が必要です。
4) 二次加工をするワークを送って頂く時に、ワーク同士の衝突で打痕や変形、あるいはサビ等が発生している事があります。ワークの梱包に注意をして発送して下さい。
(これもワイヤー加工だけではありませんね)